

正装した棒振り囃子は、祇園祭の山鉾巡行の時以外は滅多に見られませんが、綾傘鉾保存会が、動画で正装した山鉾巡行時の様子を紹介されてますので是非ご覧ください。
京都の祇園祭には色々な山鉾がありますが、神戸猫のPochi(ポチ)とMontblanc(モンブラン)が好きなのが綾傘鉾(あやがさほこ)です。
鉦、笛、太鼓のお囃子で、舞いながら棒を振って災厄を祓う棒振り囃子では、舞っている棒振りの赤熊(しゃぐま)と、太鼓を持つ巡柱(じんちゅう)が被る斜め上の鬼面が奇抜で面白く、テンポの良いお囃子と舞がとても気に入ってます。
綾傘鉾は、今日の山鉾の形態が完成する以前の古い「傘鉾」の形態をとる鉾で、応仁の乱以前の15世紀前半の記録にも出てくる600年近くの歴史を持つ鉾です。
































綾傘鉾の囃子方は、壬生六斎念仏講中(みぶ ろくさい ねんぶつ こうちゅう)の人が演じてはるそうやで。




綾傘鉾は江戸後期の1834年(天保5年)、小型の曳き鉾に改造されたけれど、 1864年(元治元年)の大火で大部分を消失したんやて。ただ、その模型が残っていて「会所飾り」で展示されてるんやて。
1879年(明治12年)から1884年(明治17年)まで徒歩の囃子として、山鉾巡行に復活したんやけど、1884年(明治17年)以降は完全に途絶えたんや。それが、1979年(昭和54年)綾傘鉾のある善長寺町の人たちの努力で、約100年ぶりに復興させて、それ以降、綾傘鉾は毎年山鉾巡行に参加するようになったんやて。

右が、1887年(明治20年)に作られた曳き鉾時代の鉾の模型。
※「曳き鉾の巡行図」の手拭いがあったので、買いました。写真を記事の最後の方で掲載しています。
左は、傘鉾の鉾頭として使用されている雄鶏像。巡行の際に傘の先端に取り付けられているのが、これも動画の山鉾巡行時の様子で見られるね。

山鉾巡行時に着用する棒振りの正装。
衣装が映り込んで見にくいけれど、上の衣装を着用した時の写真やね。








