つくりたての生菓子を 鶴屋吉信 本店でいただきます。

京都

和菓子の好きな神戸猫のPochi(ポチ)とMontblanc(モンブラン)が、一休みしようとやって来たのは、鶴屋吉信 本店の「お休み処・菓遊茶屋」です。

鶴屋吉信 本店

TEL 075-441-0105　〒602-8434 京都府京都市上京区今出川通堀川西入る
京都市営バス「堀川今出川」下車　西北角
営業時間・休業日は、こちらで確認を。

鶴屋吉信本店は「堀川今出川」交差点の北西、今出川通沿いにあります。日本建築の間口の広い店なので、わかりやすいね。
店の右横に路地があって、１階の店を通らずに２階へ行けるようになってるね。
玄関に大きな暖簾やなぁ。
伯父さん、入口の方を見たら、僕らの好物の猫道になってるで。
そうか、そやから京都に来たら、ここへ来たいと思うのんかなぁ。
入ったらすぐの所に、屋号になっている鶴に因んで、日本画家・上村淳之による杉戸絵の「丹頂鶴」があるんやね。
思わず立ち止まって、見入ってしまうね。
そしたら２階にある、お休み処へエレベーターで上がろか。
楽しみやな、今日は何にしようかな。
エレベーターで２階に上がると、カウンター越しに職人さんが生菓子の実演を見て、作りたての生菓子を抹茶で頂ける菓遊茶屋があるね。
奥に進むと、茶庭や室礼でゆったり出来る茶寮があって、こっちは季節ごとの茶菓子が頂けるようになってるんやね。
伯父さんは、何にするのん？
「氷室ぜんざい(1,100円税込)」やな。暑い時には、氷を浮かべて白玉が入っているぜんざいは、ええで。
ポチは何にする？
僕は「葛もち(1,100円税込)」にするわ。
注文を聞いてから葛粉を溶くことから作り始める丁寧な作り方やから、プルンとした食感や見た目の涼しさも楽しめるかなと思うから。
そしたら、ゆっくり頂こか。
去年の９月に来た時は、生菓子の実演で一服したね。
そやったね。実演では、 二種類の生菓子、秋桜と栗きんとんから一つを選ぶんやけど、二人で来ていたので、二種類の生菓子をお願いしたね。実演の生菓子は季節に合わせて変わるんやったな。

「秋桜」の実演から見せてもらいました。

和菓子を作ろうとしたら、まずは、あんこが包めないといけません。桜餅に柏餅、上用饅頭、どれもあんこを包んでいますでしょ。
見るからに滑らかなあんこを、美味しそうに丸めはるな。
このままでええから、口に入れたい位やね。
秋桜になるように、迷いもなくリズミカルに形を整えて行きます。手慣れているので簡単に見えてしまうね。
あぁ、美味しそう。台の上にそっと置かれる度に、このまま食べたくなるね。
道具の正確な名前は知りませんが、ヘラのようなもので秋桜の細工をしてゆきます。
職人さんそれぞれの個性が、この時に出るんですよ。
花の芯が、裏ごし器から出てきたところを、そっとお箸でつまんで秋桜の真ん中へ置いたら完成やね。
作っている途中で何回も食べたくなったのに、出来上がると、食べるのが惜しくなる程きれいで、あんの風味がしっかり味わえて、あんは甘さだけではなく、風味も美味しさの大事な要素という事が分かるね。

次は「栗きんとん」の実演やったね。

秋桜に比べたら楽ですよ。
楽や言うけれど、裏ごし器から周りを飾るうぐいすあんが、次々作られるのを見ていると、マジックみたい。
次々と土台になる粒あんの周りを飾り付けてゆくけど、細かなうぐいすあんの形が壊れへんのが、すごいな。
粒あんの上に栗をおいて、うぐいすあんで包みます。
もうすぐ完成やけど、栗きんとんも、見ている途中で何回も食べたくなったね。
出来上がった栗きんとんは、栗の風味がしっかりしていて、しかも栗が硬くもなく、柔らかくもなく仕上げられているので、土台の粒あんと良いコンビネーションやね。
神戸では和菓子屋さんが少なくなってるんですけれど？
数多く作らないと商売にならないので、規模の小さい所はしんどいと思いますよ。
また生菓子の細工を凝り過ぎると「誰がこの細工を出来るのん？」になってしまい、数が作れないので商売としてはむつかしいですしね。
そうは言っても、同じものばかり機械のように作っていても駄目なので、ハロウィンの時期には生菓子のハロウィンパンプキンを作ってますよ。
生菓子の一番おいしいのは、やっぱり作りたてですね。
是非、一番おいしい生菓子を味わって職人さんとの楽しい時間を過ごしてみてください。
生菓子と抹茶で1,210円(税込2023年９月９日現在)。値段が変わる事もありますので、こちらで確認してください。

お菓子とは直接関係はありませんが、京都つながりのお知らせを。
2023年9月17日 神戸ハーバーランドで、Pochi(ポチ)とMontblanc(モンブラン)が京都祇園祭の山鉾の中でも、推しの綾傘鉾の展示と「棒振ばやし」が披露されます。祇園祭でも巡行の時にしか見られない赤熊（しゃぐま）や巡柱（じんちゅう）の衣装を、神戸で見る機会はめったに無いと思いますので、是非ご覧ください。
9月17日(日)　10:00～17:00
神戸ハーバーランド 高浜岸壁モザイク海側
鉾の展示 及び 祇園囃子CD・綾傘音頭DVD販売を行います。
≪棒振ばやし披露≫
①10:30～10:50
②11:30～11:50
③15:30～15:50
※全3回、各回20分を予定
綾傘鉾からのお知らせ より