喉頭がんのため喉頭全摘手術を受けた、シニアのモンブランは、お正月の風味はするのか。

喉頭がんのため喉頭全摘手術を受けたシニアのモンブランは、喉元に永久気管孔というのが設けられていて、それを使って呼吸しているので、口や鼻から息を吸ったり吐いたりが殆ど出来ない状態です。どんな状態かは「シニアのモンブランは14年前に下咽頭がんの手術を受けていたのでした。」に説明図がありますので、よろしければご参照ください。

息が鼻や口を殆ど通らへんから、風味に鈍なところがあるねん。
風味を感じにくいという事?
全部が感じにくいかと言うたら、そうでもないねん。この前、京都へ行った時に鶴屋吉信本店で、お正月用に「福ハ内」を買うたやろ。
外側の生地のほわっとした香ばしさはわかるし、中のしろあんの甘さも十分わかるねんで。病気する前はそれほど風味を感じんかった、豆とかトマトなんかの風味がよう分かるようになったんやで、不思議やろ。
福ハ内 8個入 2,376円
手術のあと、ご飯が普通に食べられるようになって、一番ショックやったんは、大好物の豚まんの独特の風味が殆ど感じられへん事やったなぁ。
うわ~、それは辛いなぁ。
最近は、どんな物でもかなり分かるようになったんやけど、やっぱり風味が分かりやすい順番は、まず野菜、魚、鶏肉、牛肉、豚肉の順になるな。トンカツが大好物やったんやけどな。
お正月に南京町へ行ったやろ。
あぁ、結構人が多かったねぇ。
屋台みたいになってる所で、蒸したりしてる匂いはあんまり感じへんけど、焼いたり焦がしたりしてる匂いはよう分かるねん。風味の感覚が鈍っても、燃えてるとか、きな臭いもんに対する感覚は、いざと言う時は分かるようになってるねんな。これも不思議と言えば、不思議やろ。
そやねん、冷えてきたからトイレに行かんと危ないねん。
びっくりするやんか。トイレの「臥龍殿」の改装工事も終わってるから安心やね。
そやな、もうすぐ春節祭で利用する人も多なるからなぁ。
西宮のえべっさんへ初詣に行った帰り道、「きんつば」を買ったやんか。やっぱり小豆も風味がするから?
それもあるけど、神戸におったら「きんつば」言うたら、元町の本高砂屋の「きんつば」になるから、西宮のえべっさんの傍にある「戎金鍔」がどんなんか、食べたなってん。
店はお正月休みやけど自販機があるよ。
ほんまや、どれにしよかな。ここは小豆ではのうて、徳島産の鳴門金時という銘柄のサツマイモを使ってる、秋冬限定の「芋きんつば」にしよかな。
伯父さん、とりあえずそれだけにしとき。家に甘いもんが、いっぱいあるし、かかりつけのお医者さんからも、甘いもんとお酒は気をつけてくださいね、と言われてるんやから。
3個入って450円
そやな、他のもんも買うとこやったわ。うっかりしてたわ。
それにしても、伯父さんは「いも男」やね。
何でやねん。
去年の9月、元町の本高砂屋で「きんつば」を買った時、栗と小豆と、やっぱりサツマイモ餡の「銀つば」を買ってたよ。
ストレッチしたり、筋肉痛にならん程度に軽く運動したり、外を歩いたりしてたら、食べもんの風味がわかるようになってくるからなぁ。
JRで帰ろかなと「さくら夙川」駅まで来たら、六甲連山がよう見えるけど、ほんまに日が落ちるのが早いな。西宮から西にある神戸へ向かうにつれて、六甲山がだんだん近づいてくるんやね。
大阪から神戸まで、阪急、JR、阪神と3本が並行して走ってるけど、夙川を過ぎたら、阪急に乗ってると六甲山に近過ぎるから車窓からは海の方を見て、JRは六甲山が丁度ええ具合に見えるから車窓からは山の方を見て、阪神の車窓からは海も山もどっちも見てるなぁ。
いずれにしても見慣れてるせいもあるやろけど、落ち着く風景やな。