淡路屋の「六甲山縦走弁当」と「神戸デリカ弁当」

駅弁を、百貨店やスーパーの催し場で見かけると、思わず買ってしまうことがあります。
神戸にも、ご当地駅弁として「淡路屋」の駅弁があり、神戸猫のPochi(ポチ)とMontblanc(モンブラン)は、淡路屋の「六甲山縦走弁当」と「神戸デリカ弁当」をよく買っています。

摩耶山・掬星台からの眺め。ポートアイランドと空港島が見えています。
「六甲山縦走弁当」という名前は、ハイカーが西の須磨から東の宝塚まで、六甲連山のハイキングコース約56kmを歩く「六甲全山縦走」に因んだもので、神戸市主催の「KOBE 六甲全山縦走大会」にはたくさんの人が参加してますよね。
そうや。六甲山へハイキングに行ってる人なら、「六甲全山縦走」はやってみたいな、と思ってる人は結構いてはるから、「六甲山縦走弁当」という名前はええな。
3月19日の撮影時の「だし巻き玉子」が3月29日現在「とうもろこし」に変更になっています。
入ってるのは、おこわのおにぎり、おにぎり、奈良漬け、だし巻き玉子(とうもろこしに変更)、ごぼう、塩鮭、蛸の柔らか煮、くぎ煮、鶏の甘辛煮、昆布巻き、かまぼこ、さやえんどう、すき焼き、にんじん、で税込み780円です。
蛸の柔らか煮、くぎ煮、が入っているのがいかにも神戸やね。それに竹の皮の弁当のイメージがええやん。いかにも歩いて旅をする時に持っている弁当みたいで。
ところで伯父さん、神戸ではいつから駅弁を売ってるのん?
神戸駅で1877年(明治十年)から売り始めたそうやけど、第二次世界大戦当時の駅弁屋が戦災に遭って、駅弁が途絶えたんや。
そこで当時の国鉄は、淡路屋が替わって神戸駅での駅弁を続けるよう依頼したんやて。
へ~、神戸駅で駅弁が売られて、150年近くになるんや。
淡路屋は、明治の初めに、もともと大阪の曽根崎新地で「淡字」という料亭をやってたんやけど、1903年(明治三十六年)、大阪駅を拠点に、大阪~福知山間の弁当の車内販売を始め、1905年(明治三十八年)には、福知山線の生瀬駅で駅弁の販売をしたんや。
ところが、第二次世界大戦(1945年終戦)後、さっき言うた事情で生瀬駅から神戸駅に駅弁販売を移したそうや。
淡路屋は、もともと大阪北の料亭やったんや。
そやねん。まぁ、うんちくはこの辺にして、駅弁を買おか。僕は「六甲山縦走弁当」にするわ。ポチはどうする?
僕は「神戸デリカ弁当」がええな。
3月19日の撮影時の「だし巻き玉子」が3月29日現在「とうもろこし」に変更になっています。

れんこん、さやえんどう、こいも、なんきん、にんじん、うずら卵のスコッチエッグ、肉だんご、あらびきウインナー、だし巻き玉子、さわら、かまぼこ、ハンバーグ、ブロッコリー、きんぴらごぼう、すき焼き、ビーフン、パンプキンコロッケ、の全部が僕の好物やねん。この畝の形のご飯と梅干がおいしそうやろ。値段は980円。

ほんまやな。和と洋のおかずに中華のビーフンがあるのは、神戸らしくて楽しい駅弁やね。
ハーバーランドの高浜岸壁から六甲連山を見ています。右の細長いケーキ箱のような物の中にリニューアル中のポートタワーが入っています。
山では「六甲山縦走弁当」、海では「神戸デリカ弁当」が良さそうに思うけど、別にそれに拘らんでもええし、味付けは関西風の僕らには馴染みの甘辛ベースやから、家でビールやお酒と一緒に、もお勧めできるね。