異人館と港が目の前に、神戸北野天満神社の桜。満開は3月末日頃。

桜は、今しがた急に咲きました、と思えるような咲き方をするので、普段よく通る道に思わず桜の花を見つけるとワクワクします。
神戸猫のPochi(ポチ)とMontblanc(モンブラン)に、桜の名所としては有名ではないけれど、2022年の神戸北野天満神社の桜を紹介してもらいます。

トアロードは山側の突き当り「神戸倶楽部」のある所から、通りの名前は北野通となります。
伯父さん、三宮へ行くのに北野の方を散歩しながら行くんやね。
うん、北野天満神社の桜を見てから、三宮へ行くつもりやねん。
神戸の北野天満神社は、1180年に平清盛が都を京都から神戸に移す「福原遷都」の時、禁裡を守り鬼門を封じるために、京都の北野天満宮を勧請して祀られたんですよね。
そうや、そやからこの辺一帯を北野て言うねんで。
それにしても、この石段結構こたえるわ。
しんどかったら、鳥居の右側に車も通れる普通の道があったのに。
いや、お詣りする時はゆっくりでもええから、鳥居をくぐらんとなぁ。帰る時に急な石段を下りるのが危なそうやったら、普通の道を使うわ。
石段を上がりきったら街が見えるよ。
そやな、僕の好きな眺めや。
左の鳥居の所が上がってきた石段で、菅原道真公の額があるここは拝殿やね。
神前の挙式が行われたり、毎年5月3日の「北野国際まつり」では各国の民族舞踊の舞台にもなってるねんで。
西隣は風見鶏の館やね。正面から見た写真なんかは多いけれど、斜め後ろから街並みを入れた眺めは良いですよね。
そやねん、すぐ手前に北野町広場があって、次に街並みがあって、奥にちょこっと海が見えるやろ。これくらいの高さから街並みを見るのが好きやねん。
天満神社というと梅花園があって「梅」をイメージするけど、社務所の前にも桜があるし、境内には桜も多いね。
境内がほんまに山の際にあるので、桜の時期を過ぎて日差しがキツなって来たかなと思うと、新緑の山の匂いがしてくるで。
拝殿より一段高い所にある本殿にも桜ですよ。
本殿の桜は、東隣の天高稲荷神社から見るのがきれいやなぁ。
本殿の前に御神牛(ごしんぎゅう)が居てはるやろ。
道真公は丑年に生まれて、丑の日に亡くなったそうで、牛に縁があったんやろな。亡くなった時に、ご遺体を乗せた牛車の牛が伏して動かなくなった所があって、その場所を道真公が気に入ったんやろうと、そこにお墓を作ったのが太宰府天満宮と言われてるんや。それで牛は道真公の思召しを受けたものとして、祀られてるんやで。
そういう謂れがあったんやね。
北野天満神社は桜の名所と言われてないけれど、神戸らしい明るい日差しの中で見る桜と街の景色は絶景やから、たくさんの人に見に来て欲しいなぁ。