神戸の関帝廟は、135年の歴史。

約140年前の1868年、神戸港が開港した時に、広東省・浙江省出身の10~11人くらいが、長崎から来たのが神戸華僑の始まりと言われています。そして華僑の信仰の中心として、関帝廟が135年前の1888年にできました。特徴は日本の伝統的な建築様式に中国風の意匠や様式を取り入れた形となっており、他ではあまり見ない「華和(中日)折衷」様式となっています。

この前、南京町の東にある長安門の前を通ったら、中秋節が9月29日(金)・30日(土)・10月1日(日)に行われるというバナーがあったよ。
中秋節は旧暦の8月15日(十五夜)に、月を愛で、秋の収穫を祝って地の神様を祀る節句のことで、今年の中秋は9月29日(金)になるんやて。
僕は、獅子舞が楽しみやね。ドラや太鼓が面白いねん。
それと、獅子が南京町の商店街を回って赤いご祝儀袋を貰う「獅子舞採青」も面白いな。
以前、春節祭の南京町広場には「関帝さま」が祭壇に祀られていて、お参りしたことがあったね。
そやったな、今年の中秋節も祭壇は設けられるから参拝できるやろね。
あの時は、「西遊記」の孫悟空・猪八戒・沙悟浄・三蔵法師が参拝の仕方を指南をしてくれて、

希望したら、参拝のあと記念撮影ができたけど、今年も出来たらええねんけどな。

中国の後漢末期に劉備に仕えた武将の関羽が、商売繁盛の神様としても信仰され、神戸市中央区中山手通7丁目に「関帝廟」があって、中秋節や春節祭の時は、南京町広場では、「関帝さま」が祭壇に祀られるんやで。
ここが中山手通7丁目にある関帝廟やね。
時々お参りをしてる人を見かけるよ。山門の天井は鮮やかやで。

これが中門で、左右に唐獅子が居てるねんけど、この門は別名「登龍門」と言われてるんやて。
右側の唐獅子は小判を持っている雄で、お金持ちになれるご利益があるそうやで。

左側の唐獅子は子供の唐獅子を抱いている雌で、子宝に恵まれるご利益があるそうやで。

細かい細工は、台湾檜の一刀彫で、黄河龍門の鯉が龍になる故事に因んで、台湾で作られたんやて。
中門も山門と同じように天井は鮮やかに彩られてるね。

屋根に一対の青龍がある本堂は、北京の紫禁城と同じ皇帝色の瓦の上に置かれてて、

宝玉をつかんで、お互いに睨み合っている青龍を見たら幸せになるという言い伝えがあるんやね。

この焼却炉は以前諏訪神社で話したんやけど、「金亭」と呼ばれる炉やねんで。中国の民間信仰では「紙銭(しせん)」を焼くことで、祖先があの世で暮らすための生活費になったり、天・地・水の三界の神への献金になる、という考え方があるんやて。

そやから、その紙銭を燃やすために「金亭」と呼ばれる炉が作られてるねんで。

諏訪神社へ行った時に説明してもろたなぁ。
伯父さん、四阿(あずまや)で一服していこか。
そうしよか。
柱が8本で、壁は無いけど雨が吹き込まんように、鴨居の高さから上は覆いがあるねんな。
いつ来ても、綺麗に掃除してはるなぁ。山手幹線から一本山側に上がった所やから静かでええな。
そしたら来た道を戻ろか。

分かっとうやろな!
中秋節には、南京町広場へお参りに来んと、あかんで!

ハイ、もちろん、お参りさしてもらいます。