神戸をぐるっと回るニャンコの目:ポチとシニアのモンブランは元町からバスに乗って青谷ベーカリーと横尾忠則現代美術館へ行ったのだ。

伯父さん、青谷ベーカリーが再開してるみたいやで。
ほんまに⁈ヤサイロールやタマゴロールを食べたいから、行こ行こ。
先ずは動画をご覧ください。

※横尾忠則現代美術館は、館内の写真撮影はできますが動画撮影は禁止なので、下の動画には館内の様子はありません。

マップのⒶは、元町の大丸山側にある市バス乗り場。ここから阪急六甲行きの2系統のバスに乗ろね。
バスが走る三宮中央通りのマップⒷ付近に洋菓子のTOOTH TOOTHがあるよ。
「瀬戸内レモンのタルト」がおいしかったなぁ。
TOOTH TOOTHについてはこちらをお読みくださいね。
マップⒸは新幹線・新神戸駅付近。ここから神戸布引ハーブ園に行くロープウェイがあるんやけど、去年の冬にハーブ園に行った時の話がこちらで読めるね。
マップⒹは「熊内6丁目」バス停から数分でシフォンケーキの「プティ・フルール」があるし、

新神戸駅方向へ5分ほど戻ると、「竹中大工道具館」へ行けるよ。

マップⒺは目的の青谷ベーカリー。長い間休んでおられたし、お店の人がご高齢ということもあって、もうあのロールパンは食べられないかなと思ってたけど、再開されていてほんまに嬉しいわ。
青谷ベーカリーは、「青谷」バス停のすぐ近くにあるんやけど、この辺は市バス2系統のなかで一番標高の高い所になるんとちがうかな。ここから10分程山側に歩くと、摩耶山への登山口もあるしなぁ。
買ったパンは、海側へ歩いて10分程にある横尾忠則現代美術館のベンチで食べよか。
横尾忠則現代美術館は、兵庫県西脇市出身の美術科・横尾忠則から寄贈・寄託された作品を常時展示したり、テーマ展を開催してるんやね。
8月25日(日)まで、「寒山百得展」が開催されてるね。
中国・唐の時代に生きたとされる寒山と拾得。世俗から離れ、詩作に耽る一方でぼろを身につけ奇行をはたらいていたが、

実は彼らの正体は、文殊菩薩と普賢菩薩であるという… まるでおとぎ話のようなキャラクターに、横尾忠則も彼らの在り方に芸術家としての理想像があるとして、およそ1年で102点もの絵を描いたそうやで。(「横尾忠則 寒山百得展」より)

今回の展覧会は2022年に開催した「Forward to the Past 横尾忠則 寒山拾得への道」展に続くもので、横尾忠則の探求は自由奔放に展開し、時には浮世絵の美人画や白ロシアの浮遊する恋人たち、また一塊になって走るマラソンランナーとさまざまなイメージに寒山拾得の姿を投影していってるんやて。
(「横尾忠則 寒山百得展」より)

ほんま、横尾忠則という人はどこまで描き続けるんやろ、すごいな。
4階には、窓の外に広がる摩耶山麓の風景が不定形なミラーに反映して、まるで万華鏡のような異空間が、建築家の武松幸治の監修でつくられ、横尾忠則によって「キュミラズム·トゥ·アオタニ」と名づけられた一画があって、ここは何回来ても飽きひんな。
「キュミラズム」は「キュビズム」と「ミラー」を組み合わせた横尾忠則の造語で、思い出深い風景を解体·再構成してるらしいよ。(フロアにある案内より)
窓から見える摩耶山のふもとには、新婚時代の横尾夫妻が1957~1960年の3年間を過ごした青谷があって、奥の建物のまだ向こうに、今日行ってきた青谷ベーカリーもあるんやで。
手前の建物は神戸文学館で、神戸文学館は、神戸市内に現存する最古のレンガ造りの教会建築で、1904年に関西学院のチャペルとして建てられてるんやね。
そしたらポチ、そろそろ1階のベンチで青谷ベーカリーで買ってきたロールパンを頂こか。
パンはコッペパンのように柔らかくはないけれど、フランスパン程硬くは無く、具材を味わえる程良い固さやね。具材のコールスローには細かく切ったハムが入ってて、刺激しないマイルドな味付けが絶妙。何個でも食べられるそうやね。
タマゴロールもパンはヤサイロールと同じ。タマゴは「どやうまいやろ」という味付けではなく、じわ~っと気が落ち着くような優しい味やね。
青谷ベーカリーのパンを食べると、味のキツイ、主張の強いパンが、今は結構出回ってるんやなと思わせられるな。
伯父さん、一服したら久しぶりに水道筋商店街に寄って帰らへん?
そやな、そうしよか。