神戸市中央区の諏訪神社とビーナスブリッジ

近頃、運動不足になっている神戸猫のMontblanc(モンブラン)を、Pochi(ポチ)が近所にある諏訪神社へ散歩に誘います。
諏訪神社は近くに住む人がビーナスブリッジへ散歩で上ったりする時や、ハイカーが大龍寺や再度公園へ行く時の通り道にあります。

ポチから散歩に誘うて珍しいな、どないしたん?
いや~、実は伯母さんから頼まれたんよ。この頃あんまり出掛けんようになってるから、どっか近くでええから連れ出して、言うて。
なんや、そうかいな。それは悪かったなぁ。
諏訪神社まで行きましょ。それで、もし余力があったらビーナスブリッジまで上がりましょか。
諏訪神社の鳥居まで来たけれど、左の丘の上にある、青く塗られた丸窓の洋館風の建物は昔からあったん?
古いと思うで。1962(昭和37)年に発行された『川西 英「神戸百景」』という画文集で「61 諏訪山住宅」で紹介されてた位やからなぁ。
それにしても、いつ来ても上り始めはきついな。とにかく、あの赤い鳥居まで行こか。
そやね、とにかく鳥居まで。
あぁしんど、鳥居まであと1歩。
伯父さん大丈夫?変顔になってるから、狛狐さんに睨まれてるよ。
そうか変顔になってるか。この先にまぁまぁの石段があったんやな。
参道は一気に上るようになってるからきついね。
あ~、久しぶりやから、えらかったわ。とにかく上れたんやから、ちゃんとお詣りしとこな。
この諏訪神社は華僑の人がよくお詣りしてはるんやてね。
そやねん。神社で線香や蝋燭を上げることは無いのに、ここの諏訪神社には、華僑の人がお詣りしやすいように、本殿の前に線香立て、見にくいけど、右横には箱みたいな赤い蝋燭立てが置いてあるやろ。多分、他の日本の神社には無いのんと違うかな。
それで中国で縁起が良いとされてる、赤い色の文字で名前が書かれている提灯があったりするんや。
中国の民間信仰では「紙銭(しせん)」を焼くことで、祖先があの世で暮らすための生活費になったり、天・地・水の三界の神への献金になる、という考え方があるんや。その紙銭を燃やすために本殿の南側には「金亭」と呼ばれるレンガ造りの炉があるねんで。
僕は紙銭を見たことがないねんけど、伯父さんはある?
いやぁ、無いねん。ネット通販の画像でしか知らんなぁ。
諏訪神社から近い所にある関帝廟にも「金亭」があったね。線香立てが真ん中にあって、左右に蝋燭立てがあって、右側手前に煙突のある炉がそれやね。
諏訪神社から歩いて15分くらいの所にある関帝廟
伯父さん、ビーナスブリッジへ行けそう?
大丈夫や、一息ついたから行けるで。

諏訪神社の東側(本殿の向かって右側)にビーナスブリッジへの道があり、三宮からポートアイランド方面を望めます。

ビーナスブリッジの改修工事が終わったんや。
そう3月で終わったみたいで、手すりの塗装や歩道の舗装がちゃんとなってるよ。
そやで、工事中やったからここに来んかったんやで。
伯父さん、それは何か言い訳がましいように聞こえるよ。そやけどここからの眺めはええなぁ。ほんま、飽きひんねぇ。
こんな、ええローケーションやのに、「愛の鍵モニュメント」も工事のために来る人が少なかったんかな、もったいないなぁ。
モニュメントに付けられた鍵は毎年12月に溶かされて、ハート型の「愛のプレート」になるんやけど、これから気候も良うなるから鍵も増えるやろな。